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ヒヨコの成長 初生雛(しょせいびな)から卵を産むまで

ふ化したばかりのニワトリのヒナを初生雛(しょせいびな)といいます。

タナカ養鶏では初生雛からヒヨコを育てています。

ここではヒヨコの成長をご紹介いたしますね。

「もみじ」のヒヨコ

ニワトリの品種は「もみじ」です。

岐阜県にある後藤孵卵場(ごとうふらんじょう)で生まれたヒヨコはその日に発送され、翌日到着します。

小さな穴がたくさん開いた輸送用のダンボール箱。

狭くてかわいそうに見えますが、密集することで体温調整をしています。

ヒヨコの数が少ないと体温が保てないので、少なくとも30羽集まらないと輸送はできません。

幼雛(ようすう)生まれてから30日まで

養鶏ではヒヨコの成長段階が3つに分けられています。

  1. 幼雛(ようすう):~30日頃
  2. 中雛(ちゅうすう):~70日頃
  3. 大雛(だいすう):~180日頃(卵を産むまで)

幼雛の頃がもっとも気を使う時期ですね。

ヒヨコを受け入れる時はこのように準備しています。

テーブルの大きさはは90㎝×90㎝。
これで50羽が適正でしょうか。

100羽でも収まるけど、ムレて病気になりやすいので少ない方がいいです。

生まれてから2~3週間は保温が必要なので電球を吊るしています。

電球のワット数は60W。
ヒヨコの頭すれすれの高さで、真下の温度は30℃~35℃。

寒い時は電球の近くに来てかたまり、暑いと離れて個々に調整するので、そう難しいことはありません。

電球は夜も点けっぱなしにします。

最初地面にヒヨコを降ろしたとき、一瞬とまどうものの、すぐにピヨピヨないて駆けまわります。

玄米をつつき始め、1羽が給水器に気付いて水を飲むと、他のヒヨコも真似をしていっせいに水を飲むようになります。

ヒヨコの体重は50g前後。
片手でにぎれるほど小さいです。かわいくてずっと見続けてしまいます。

18日目。羽が伸びてきました

すでに電球をはずしています。

この頃には30㎝の止まり木にジャンプできるようになっています。

ここから30日目までは、コクシジウム病にかかる危険がもっとも高いので注意が必要。

ヒヨコは夜暗くなると密集する癖があり、ギュウギュウに圧迫されたヒヨコが空気不足になり、体力が弱まってこの病気に感染すると考えられています。

発病したヒヨコは首ををすくめて目を閉じ、元気がなくなるのでひと目でわかります。
症状が重いと死んでしまうこともあるんです。

ヒヨコの糞から感染がひろがるので、必ず土や腐葉土を入れ替えて床の状態に気を配ります。

中雛(ちゅうすう)70日まで

30日目。茶色い羽が目立ちはじめました

外に出たがるヒヨコもいるので少し遊ばせます。

エサを食べる量が日に日に増えていきます。
葉っぱをたくさん食べるようになります。

体の大きさにはかなりばらつきがありますが、大人になると同じ大きさになるので全然心配いりません。

大雛(だいすう)卵を産むまで

90日目。ヒヨコとニワトリのあいだ

ほとんど茶色の羽に生えかわっています。

茶色いニワトリの「もみじ」にも、たまに白っぽいニワトリもいるんですよ。

この大きさになると、ほとんど外で過ごせるようになります。

180日目。卵を産む直前

180日を過ぎると急に体が大きくなります。
成長が遅かったヒヨコも区別がつかなくなります。

ニワトリは狭いところで卵を産みたがるので、産卵箱(ネスト)を用意してあげます。

産卵箱(1部屋)のサイズ目安
30㎝(幅)×40㎝(奥行)×40㎝(高さ)

木箱を使う場合は、「もみ殻」や「わら」または「人工芝マット」などを敷きます。

2~3羽なら産卵箱1つあれば足ります。

最初はよく床に卵を産んでしまいます。
小屋のすみっこに産卵箱を置いておけば、そのうち箱の中で産むようになり、1度覚えたらもう大丈夫です。

ニワトリは早朝に卵を産むイメージがあるけれど、お昼過ぎに産むこともあるんですよ。

日齢が200日を過ぎてから産みはじめるニワトリもいるので、卵を産まないからといって不安になることはありません。

むしろ自然養鶏では、「遅ければ遅いほど良い」とされているんですよね。

たしかにその通りです。

産みはじめの卵は小さいといわれますが、日齢が180日過ぎてから産んだ卵は最初から60g前後のMサイズや、64g以上のLサイズなんてこともあります。

トサカが垂れて赤みが増してきたら、そのニワトリは卵を産みはじめた証拠です。

はつたまご

ヒヨコがきてから約半年。

つやつやの「はつたまご」を見つけた時は、いつも嬉しい気持ちになります。